テンペスト🌀

テンペスト🌀

「ピアノソナタ17番ニ短調作品31−2」

日本語で「嵐」のこの曲が私の一番好きなベートーヴェンソナタです♡

ベートーヴェンがこの曲について語る中で、「シェイクスピアの『テンペスト』を読め!」と言った、という伝説があります。これを聞いた弟子アントン・シンドラーが記録しており、そこからこのソナタに『テンペスト』という別名がついたと言われています。ただ、この話は信憑性に疑問があるようです。

第一楽章は曲の初めから幻想的で、まるで会話のように静寂と激しさが交錯します。この自由な構成は、古典派の形式からロマン派的な表現へと向かうことを示唆しています。第三楽章はピアノ弾きの中では王道ですがわたしが大好きな曲✨色々な方がYouTubeにアップされておりますが本当にテンポも弾き方も全く違うので、ぜひお気に入りの演奏を見つけて頂きたいです!

そう、クラシック音楽を学ぶ私達の中でも、ベートーヴェンはロマン派に分類されてもよいという方が実際います。ですが、彼の初期から中期の作品は、形式的にはまだ古典派の伝統に忠実です。ベートーヴェンは古典派の最後であり、ロマン派の扉を開いた存在というのが良い解釈なのではと私は思っております☺️