ピアノと弾き手

ピアノと弾き手

ショパンと姿勢をブログに書いてきましたが、もう少しショパンについてお伝えしたいと思います☺️

作曲をしたショパン自身の演奏についてですが「音量は決して大きくないが、気品に満ち、さり気なく優雅で、音が澄んでいてかつ華やかだった」という当時の記述が残されています。おそらくワルツやノクターンなどの曲は、私たちが今まで聴いてイメージする曲で合っているのかなと思います。ですが、ソナタやバラード、スケルツォなど特に大曲になってくると、果たしてこの楽譜通りの指示がショパンが意図しているものに近いのか。これは以前ある音楽家の方が話されたことで、確かにそうかもと思える内容でした。

ショパンの身長は約170センチで体重は40キロ〜45キロくらいだったそうです。そしてショパンの手がどんな大きさだったのか気になるところですが、ショパンの左手の実物大の模型がワルシャワのショパン記念館に残されていて、今でも知ることができます。しかもそれはショパンの死後、ジョルジュ・サンドの娘婿にあたる彫刻家クレサンジュが取ったそうです。それを見ると、女性のように細く華奢な手だったことがよくわかります。

これらの事をふまえて、実際に大好きなバラードの3番を弾こうとした時、ここのfはもしかしたらもう少しmfに近いfなのかもしれないとか、この部分の和音の響はもっと繊細でクリアな音なのかもしれないとなど今までと違ったイメージを膨らませて演奏することが出来るかと思います。

時代の流れで、少しずつ解釈に違いが出てきて、演奏も変わってきていますが、それでも素晴らしい曲であることに変わらないということが、クラシック音楽の素敵なところだと思います✨