夜の女王
- 2024.06.25
- 近況

先日、お友達の先生と一緒に「ティファニーワンダー展」を堪能して参りました。ティファニーの187年の歴史の全てを知ることのできるこの展覧会は、コンセプト通り驚異、発見、奇跡、空想、感動の連続で、心にたっぷりと栄養を頂くことができました。ただ、こちらの展覧会は23日に閉幕してしまったのでおすすめ出来ず残念です😢
展覧会は、虎ノ門ヒルズのエレベーターを降りた時からティファニー展に来たことを誇りに思えるようなお出迎えがあり、終始テンションが上がった状態で鑑賞。その中でも、ショーウィンドウ展示の一つに舞台の中に光る輝くブローチがあり、一瞬でコリコになりました❤️
その作品はモーツァルトの歌劇「魔笛」の登場人物である夜の女王をモチーフにしたもので、ティファニーブルー色のクレイズオイルを何層にも重ねて厚みを持たせたミニチュアの舞台の中に、凛と光り輝いておりました🌙✨
「魔笛」の中で夜の女王が歌うアリアは、数あるオペラの中でもとりわけ超絶技巧が要求され、完璧に歌うことができるのは世界に数人とも言われています。通常、ソプラノの音域とされている高さよりも、さらに高い音域でめまぐるしく音が動くのです。
オペラの中で夜の女王はお姫様の母親で、娘を宿敵のザラストロに奪われてしまいます。オペラの始めでその悲しみを切々と訴える曲を歌うのですが、場面が変わると突然奪われた娘は宿敵の味方になってしまうです。すると、夜の女王である母親は豹変!娘に宿敵を殺せと命じるのです。そこで歌われるのが夜の女王のアリア、「復しゅうの心は地獄のように胸に燃え」です。おそらくこの題名を知らずに聴いた方はまさかこんな恐ろしい名前の曲とは想像できないと思います😱
モーツァルトは本当に素晴らしい作曲家ですね!私たちをあらゆる方向から魅了させる魔法を持っているのだと思います✨