雪

 昨夜は久しぶりに東京に雪が降りました。窓の外は吹雪のように雪が舞い散り、静けさの中に雷が鳴るといった初めて経験する気象でした。

雪をイメージする曲はたくさんありますが、私はモーツァルトの「そりすべり」が思い浮かびます。

 この曲は原曲がオーケストラ用の舞曲で、モーツァルトは5つの鈴とホルンを使って「そりすべり」の情景を表現しています。曲の初めのしっかりとした主題が反復されることで、生き生きとした音楽が作り出されており、モーツァルトにしては非常に珍しい描写音楽となっています。ピアノで弾く時はまずはオーケストラを聴いてから、または聴きながら練習をして頂きたいと思います。

 最近はレッスンで楽器のカードを使用して、楽器の名前を学習しています。覚えたら次はどんな音がするのかを聴き分けられるようにしたいと思っております。「そりすべり」はもちろん、ベートーヴェンのソナタなどは一つ一つの音がオーケストラの中の楽器で表現されているからです。

 生徒のみなさんとオーケストラの演奏を聴きに行ける日を楽しみに、楽器の学習もしていきましょうね!