黒鍵の近くで弾こう!

黒鍵の近くで弾こう!

 レッスンの中でよくお伝えすることのひとつ。黒鍵の近くで弾こうね!です。弾く時にどうしても鍵盤の下の方(身体に近い方)で弾いてしまうことが多いと思います。単純に弾きやすいのと、大きい音が簡単に出せるからです。その位置で弾くと、手首が下がってしまいますし、指が速く回らないので上達していくにつれて、実は弾きにくくなっていきます。もちろんオクターブを弾く時や、指の個々の長さの関係で一概に黒鍵の近くで弾けない時もあると思います。ですが、そこを意識して練習するのとしないのとでは、数年先に確実に差が出てくると思います。

 では黒鍵の近くで弾くとなぜ良いのか。ピアノは白鍵と黒鍵があって、黒鍵は白鍵の半分より奥側にあります。白鍵の手前で弾くと黒鍵を弾く時に指を動かす幅が、すぐそばから動かすより数センチ長くなります。一回の動作で数センチ変わるとすると、ピアノは指の連続の動きで成り立っているので、明らかに音楽の流れが悪くなります。反対に黒鍵の近くで弾くと、最小限の指の動きでスムーズに弾くとこが出来ます。

 すぐに出来なくてもまずは意識すること。いずれ習慣となり身につきます!これは先日レッスンの中で生徒さんから教えて頂いたこと。意識することは色々な場面で役に立つことと思います。