クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ
- 2023.02.08
- 近況

今年の興味のある展覧会の一つ、「クリススチャン・ディオール夢のクチュリエ」展に行ってきました。生徒さんが大学の卒論にクリスチャン・ディオールを選んでいたこともあり、事前に情報を聞いて準備万端。ディオールのセンスはもちろん、ディオールの服を最大限美しく魅せた空間デザイナー重松象平さんの感性に惚れ惚れする時間となりました。
ディオールの哲学は「表現することを知っている服」を作ること。「服にはそれぞれ独自の性格がある」と考えて服をデザインしました。まさしくこの言葉通りで、その当時はもちろん今見ても斬新で女性を素晴らしく美しく魅せる服だと思います。ではこの服という言葉を演奏に置き換えるとどうなるでしょう。「表現することを知っている演奏」「演奏にはそれぞれ独自の性格がある」。作曲家と曲と自らを分析し、オリジナリティー溢れたパフォーマンスと解するのはいかがでしょうか!またこんな言葉も残しております。「服には魂が込められていなくてはならない」こちらも演奏には魂がこめられていなくてはならないとなり、私も同意です。ただこれは自分の演奏に対してであり、他の演奏に求めているわけではないです。
今回のディオール展は可愛いと美しいが混在しており、とても見応えがあるものでした。私も人を飽きさせない「美しく可愛げのある演奏」ができるようになりたいです。
