ピアノで歌う♪
- 2023.02.03
- 近況

私が小学生の頃習っていた先生は地元でとても有名で、遠方からたくさんの生徒さんが通っておりました。引っ越しと同時に母が頼み込んで習うことができ、その頃からピアノと楽しく正面から向き合う日々が始まりました。
先生から教えて頂いて、レッスンで大いに活用させて頂いていることの一つに、「メロディを歌う」ということがあります。生徒さんの弾くピアノに合わせて、フレーズやテンポ感、曲のニュアンスを歌うことで伝えております。先生が隣で一緒に歌ってくれるとなんだかとても気分が良く上手に弾けるのです。本当に不思議。当時、発表会では隣に先生はいないのに頭の中で歌ってくれているかのように演奏することができました。
そう、先生は後から知ったのですが専門はピアノでなく、実は声楽科の先生だったのです。発表会ではピアノも弾くのですが歌も歌う。私の教室の発表会で歌があるのはここからきております。レッスンはハノンとツェルニーを中心にしっかりテクニックも習いましたが、「メロディを歌う」というのはこの時期にこの先生に習ったおかげで無理なく歌えるようになったと思います。
先生に言われた、この「メロディを歌う」というのは作曲家の中でも特にモーツァルトにあてはまると思います。モーツァルトは天才と言われております。誰もが認める天才ですが努力も半端なかったそうです。彼の曲はオペラからもわかるように人の心情をとらえて音にしているかのようです。すこぶる軽やかで時にずっしりと重く、弾いていても自然と表情がころころ変わるのがわかります。彼はピアノで歌を歌っているのですね。私ももっともっとピアノで歌が歌える演奏をできるように頑張りたいと思います。
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