内なる声

内なる声

コロナが少しおさまり、ようやく海外からもたくさんのピアニストが来日するようになりました。みんさんクラッシックコンサートには行かれてますか?昨年末に浜離宮朝日ホールでロシアのピアニストであるアレクサンダー・コブリンの演奏を聴く機会がありました。前半はオールショパンで後半は「展覧会の絵」というメジャーのようでメジャーではない、なぜならショパンが玄人好みという趣のある演目でした。今回のホールはコロナの前によくコンクールで伺った浜離宮朝日ホールで、ホワイエまでの階段をかなり後ろ向きの気持ちで緊張しながら登った次第です。コンサートを聴くのとコンクールで生徒さんの演奏を見守るとでは全く違う印象でした。コンクールにかかるプレッシャーは生徒さんはもちろんのこと、私もすごく感じていたんだなと改めて実感しました。

座席に座ると久しぶりのコンサートに感動を通り越して感激。。。やっぱりこの空気感はクラッシックの会場でしか味わえないかも!!と一人微笑んでおりました。すると徐々に会場内の灯りがおち、以前と変わらない雰囲気のコブリンが舞台に出てきました。彼は颯爽と椅子に座り何気なくピアノを弾き始めました。演奏は間違いなく素晴らしいもので時間はあっという間に過ぎさっていきました。派手ではない、でも決して手を抜いているわけでもない、無駄を省いた洗練された音楽という印象でした。今回のコンサートで特に感じたことの一つに、ピアノの演奏を聴いている以外時間にもなんらかの音楽が繋がっているということ。スピリチュアルなことはわからないので伝えるのが難しいのですが、演奏されていない時間の中にも音楽があるといった感じです。えぇっ?無の中に音楽ってどういうことなんでしょうか?

つづきはまた次回お伝えいたしますね。。。